万年筆 買取 日記 モンブラン 149の尻軸と螺旋棒の悲劇

こんにちは、モンブラン万年筆買取.comのkiyoです。

今日の万年筆買取日記のペンは、モンブラン 149の一部です。

万年筆の買取をお仕事とさせて頂いておりますと、じつに、様々なペン、及びその状態を見ることができます。

とても丁寧に扱われていたことがわかるもの、長期間インクを入れたままになっていたもの
、はたまた壊れてしまっているもの、どうしたらこういうふうにキズが入るのかわからないものなど、ほんとに千差万別でございます。

お買い取り前に、発見できる不具合は良いのですが・・・
お買い取り後の整備中に、不具合がでてしまうことも、たまにあります。

今回は、そんなモンブラン 149です。

montblanc-149-pistonはい、ご存知のかたはすぐにお分かりいただけますね。
ピストンを動かす為の螺旋棒が、尻軸から外れてしまった構図です。

お買い取り査定の際には、問題なかったのですが、分解整備の為に、尻軸を回してピストンを回していくと、「コリッ」と嫌な音・・・・

見事に、螺旋棒が尻軸から外れてしまいました。
今回は、螺旋棒は折れていませんが、この螺旋棒が折れてしまうこともあります。

理由としては、過負荷ということになるのでしょうけれど、これは、少し固めではありましたが、ピストンは比較的スムーズに降りたほうだと思います。
ですので、こちらも特にケアせずに、尻軸を回していったのですが・・・・・

マンマ・ミーア!!!!です。

この事象(螺旋棒が折れることも含む)は、希に発生しますので、くれぐれもピストンは、無理矢理降ろさないことです。

今回は、部品自体は生きているので、尻軸にカシメることができれば、無事復活ですが・・
これは、当社では無理なので、まずは識者にご相談。
ダメならば、モンブラン行きですね。
その場合は、修理費16200円以上を覚悟しなければいけないでしょう・・・
こうなると、間違いなく赤字でございます・・

いつも思うのですが、設計悪い!
間違いなく悪い!

このリングと螺旋棒と尻軸が、尻軸の中でどのような構造でカシメられているのか、わからないのですが、もし、assy部品交換となったら、尻軸をカットしてどういうダサイ設計になっているのか、見てみようと思います。

ひとつ言えることは、私どものところで発生してよかったなと。
もし、お買い求め頂いたお客様のところで発生しては大変ですからね。

今日も、また、良い経験でございました。

 

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